内部進学の可否は高3の4月に決まる

高3/9月実施基礎学力到達度テスト(以下、「基テ」と略)以前に内部進学できるかどうかはほぼ決まってしまうことについて、以下お話しいたします。

設例

高2/4月実施の基テで英数国3科目40点だった生徒さんが、翌年1月時点で、基テ3回の素点合計260点を目標とするケース(文系志望)

素点(標準化点は偏差値計算なので、「素点」で考えた方が良い)で260点獲得するためには、上の表の通り英数国社55・75・75・55点の得点が現実的と考えます。(英語と社会は点数がとりにくい!) 

そこで、高2の4月実施された基テで英数国40点だった生徒さんが、高3の4月及び9月の基テでは何点取らなければならないでしょうか?

(注)素点で260点を最低限の安心得点として設定しています。

例1

通常、高3になれば基テ対策の勉強をするでしょうから、「普通に勉強」し(上表黄色)、高3/4月には英数国50・50・55点獲得したとすると、(高2/4月:高3/4月:高3/9月の得点配は、2:2:4なので、)高3/9月で英数国それぞれ62・95・93点取らなければならない計算になり、ほぼ不可能と思われます。

 

つまり、この時点で内部進学の夢は絶たれます。

日大に内部進学できない付属生が、一般入試で日大以上の大学に合格することはほとんどないので、こうしたルートは取りたくはありません。

例2

 

家庭教師等の個別指導により「必死に勉強」し(上表オレンジ色)、高3/4月で何とか英数国60・70・70点獲得したうえで 高3/9月英数国社58・88・88・55点取れば、目標素点260点はクリアできます。

 

(注)英語は9月の方が難易度が上がるため、60→58点とした。

結論

高3/4月の基テから、内部進学への「椅子取りゲーム」は始まっています!

 

高3/4月の基テ終了後、9月の基テに向けて必死に勉強しても、徒労に終わりかねません。

 

さらに、9月の基テで内部進学の道が閉ざされた生徒さんが、翌年2月の一般入試で日大に合格できる可能性は極めて低いのが現実です。

 

以上のことから、高3/4月のテストで最低でも上位6割に食い込むことが必須です。

 

特に、日大付属校ランキングで〇〇日大〇高以下の付属校に在学中の皆さんは、付属上位校に後れをとらないよう、できる限り早期に対策を講じる必要があります。